MaTeXのインストールについて(mathematica 11.2 以前)

TeX

MaTeXをインストールするのに、mathematica11.3以降のバージョンならコマンド一つでインストールでるのだが、11.2以前だとある程度手動でインストールする必要がある。これをインストールするときに、少し手こずったのでその際の覚書。

MaTeXの使い方はこちら
MathematicaでTeXのフォント・組版を表示する方法【MaTeXの使い方】

詳しいインストール方法についての参考(英語)
作者サイト:http://szhorvat.net/pelican/latex-typesetting-in-mathematica.html
GitHubでの解説:https://github.com/szhorvat/MaTeX

インストール方法

まずは以下のサイト(GitHub)から最新版のMaTeX(pacltファイル)をダウンロード

 https://github.com/szhorvat/MaTeX/releases

mathematicaで次のコードを実行してインストールする。

Needs["PacletManager`"]
PacletInstall["~~~~MaTeX-1.7.10.paclet"]

「”~~~~MaTeX-1.7.10.paclet”]」にはダウンロードしたファイルのフルパスを入力する。

パスを入力する際の注意

windowsならファイルをshft+右クリックで「パスのコピー」が選択できるので、これを使うとよい。パスをコピペしようとすると、次のようなポップアップが出ることがあるので、「はい」をクリック。

「はい」を選択して、バックスラッシュは2度書かれた形にしておかないとエラーがでる。またそのままコピペすると、先頭と最後に余計な文字列が含まれているので、適切な形に修正する。

修正前
修正後

インストールが成功すると上の画像のように出力される。

Ghostscriptについて

これでインストールができたと思って、matex を読み込んでみると次のようなエラーが表示された

どうもGhostscriptがうまく読み込めていないらしい。

公式サイトによると、Matexを動かすには「Tex system」と「Ghostscript 9.15 以上」が必要とのこと。

自分の環境だとtexlive2020がインストールされてたので、texは問題なさそうだけど、Ghostscriptをインストールしないとダメっぽかった。(texlive2020の中にGhostscriptっぽいものがあったので、それを指定してみたが駄目だった。)

次のページから最新版がダウンロードできるので、それをインストールする。
Ghostscriptのダウンロードサイト
Windows用:https://ghostscript.com/releases/gsdnld.html (公式ページ)
Mac用:https://pages.uoregon.edu/koch/ (Richard Kochという方のページ)

WindowsではAGPL licenseがオープンソースなので、こちらから自分のPCに対応したものをインストール(artifexの方は商用)

ダウンロードしたGhostscriptをインストールしたら、次のコードをMathematicaで実行してghostscriptを指定する。

ConfigureMaTeX["Ghostscript"->"~~~~~\\gswin64c.exe"]

「~~~~~\gswin64c.exe」はインストールしたghostscriptのフルパス。
上手くいけば次のように表示される

これでインストールは完了。試しに次のコードを実行して、MaTeX が動くかチェックしてみる。

MaTeX[x]

これで無事に MateX が使えるようになった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました