経緯
最近コロナの関係で、講義動画やらなんやらを作らなくてはいけなくなって、iMovieに色々とお世話になっているのだが、動画ファイルをそのままiMovieの中に取り込むので、プロジェクトをそのままにしておくと、とんでもない量のストレージを食って容量を圧迫してしまう。
編集したプロジェクトを個別に外付けのHDDなどに移せないかと思い、iMovieアプリを色々いじったが、それらしいツールも見当たらなければ、そもそもどこにデータが保存されているのかすらも、初めはよくわからない。
便利なiMovieだが、実は残念なことにプロジェクトの保存場所を個別に移動する方法は公式には紹介されていない。このあたりがWordファイルやExcelファイルと違う所で、例えば、職場で編集した動画の続きを、家に持ち帰って別のPCで編集を再開するといったことが簡単にはできない。またPCの容量を圧迫してきたから、外付けのHDDに一部のプロジェクトを移して、使いたくなったらまたPCに戻して使うといったこともできない(公式には)。
ちなみに以下の公式ページではiMovieライブラリの保存場所を変更する方法が書かれているが、iMovieに紐づいている全てのプロジェクトを丸ごと移動しなければならないような方法になっており、全く目的に沿っていない。
Mac 用 iMovie のライブラリを移動する
というわけで、この記事ではiMoiveのプロジェクトを個別に保存・移動する方法についてまとめる。
※今のところ不具合は自分の環境では起きていませんが、iMovieのバージョンが変わった際に古いiMovieで作ったプロジェクトがうまく読み取れなくなる可能性もあるので注意。
外部保存・移動方法
- まずは「ムービー」を開く。
「iMovieライブラリ」を右クリックして「パッケージの内容を表示」
iMovieに取り込んだ動画や編集情報などはこの中に保存されている。 - プロジェクトは個別のフォルダに分けられているので、移動したいプロジェクト名がついたフォルダを、他のHDDや好きな所にコピーする。
ここで元のファイルを削除しても深刻な問題は起きないが、次にiMovieを開いた時にファイルが壊れているといった旨のエラーがでる。そのときはiMovieが修復を行なってくれるので、特段問題にはならない。 - iMovieを再起動。先ほどコピーしたプロジェクトの「…」をクリックして、「プロジェクトを削除」
ついでに容量を圧迫するので、「メディア」タブを押して、左サイドバーの「iMovieライブラリ」から取り込まれている動画も削除する。(右クリックして「イベントからメディアを削除」or「イベントを削除」でできる。)
これでプロジェクトを好きな場所に移動して、PCのストレージを浮かすことができる。
復元方法
移動したプロジェクトを、再度iMovieで開くには少し工夫がいる。
上記の方法で保存したプロジェクトのフォルダを、そのままiMovieライブラリに入れてiMovieを起動しても、プロジェクトを読み込んでもらえない。実際には次のようにする。
- まず開きたいPCで、iMovieを起動して全く同じ名前のプロジェクトを作成。
- iMovieを閉じて、iMovieライブラリ内の同じプロジェクトの名前のフォルダを、予め保存しておいたプロジェクトのフォルダと差し替える。
これで再度iMovieを起動すれば、プロジェクトを読み込んでもらえる。
あとがき
初めにも書いたが、今回まとめた方法以外にも、デフォルトとなっているiMovieライブラリのそもそもの場所を外部ストレージに設定する方法もある。(Appleの公式ページではこちらが紹介されている)初めから外部ストレージに入れておけば、それを持ち帰って別のPCで、ということもできそうだが、やはり外部ストレージの容量にも限界があるし、個別にプロジェクトを整理できないのには不便さを感じる。
なので割と面倒なやり方だが、現状、この記事のやり方が一番融通の効く方法かと。
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